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オートマタ ~乾杯の歌~
ネットサーフィンの途中で偶然「オートマタ-絡繰-」の作品を目にすることがありました。動きの面白さ、作品のテーマ、精巧な仕掛け…、心惹かれる要素が沢山ありました。「ああ、いつか私これを作ろう」と思ったまま、何もせずに1年ばかりが過ぎました
札幌の芸術の森美術館では毎年「ビアマグランカイ」というビアマグに特化した陶芸の公募展が開催されていました。ある時それが様変わりし、クラフトオールジャンル公募展「クラフトで乾杯!展」として広く募集されました。
「よし、オートマタを作るのはこれしかない」と決めた私は、構想2ヶ月、設計1ヶ月、作業1ヶ月を費やし、全くの独学および初挑戦でこの作品を作り上げました。その作品は、自分で作ったとは思えない宝物のような完成度で、公募展では人生初の受賞となりました。そしてすっかり「絡繰」の魅力に取り憑かれました。
受賞に際し、審査委員長から頂いた評は玉のごとき尊さでありました。

審査員より

一目見て、「これを受賞作品にしたい」と思った。
箱についた取っ手を回せば店主がビアマグを差し出し、三人の客がビールを掲げて乾杯をする木製の自動人形。しかもオルゴールが奏でるのはオペラ「椿姫」の「乾杯の歌」だ。遊び心にあふれ、しかも造りは精緻で技量が高い。クラフト展の幅を広げる点でも、公募の狙いに最もふさわしい作品だと思った。作者はこの作品を「麦酒の神様に捧げる」という。その心意気にも、乾杯!
外岡 秀俊(ジャーナリスト・元朝日新聞東京本社編集局長)

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